平成27年度千葉県ボランティア参加促進事業
「チーボラ大作戦」
市民活動団体向け支援講座 特別セミナー
2015年10月
スキルボート早稲田
ボランティア活動の企画・運営をする人の共通の悩みはスタッフが集まれないことではないでしょうか。会社とはそこが違うのだと思います。しかし、スタッフの情報共有は大事。そして、情報発信も大事。さらに私は活動の記録(アーカイブ)も大事だと思っています。
ところで、ウェブ業界ほど競争の激しいものはないのです。国内でも海外でも新しいサービスが毎日のようにスタートし、サービスの拡充合戦、低価格化合戦が繰り広げられています。スマホの普及で利用者が増え、ウェブのアプリ化で高機能化がすすんでいます。また、ソーシャルメディアの拡散力は広く知られるようになりました。
時間も予算もないボランティア活動なら、このような高機能が極めて低価格、あるいは無料で利用できるウェブサービスを使わない手はないと思います。
これまでウェブサイトの作成と運営は手間とお金のかかるものでした。ウェブコンテンツをつくるにもサーバを運営していくにも専門知識が必要で、お金を出して外注するか知識のある人にお願いするものでした。
団体にそういう知識のある人がいても、その人がいなくなったとたんに手が出せなくなることはよくありました。また、サーバを放置したために、これが悪意のある他人に悪用されることさえあります。
最近では専門知識のない人にも簡単にウェブサイトを開設し、更新できるサービスがいくつかスタートしました。そのひとつがStrikingkyやWeeblyというウェブホスティング第3世代です。
どうして第3世代なのでしょう。その理由はあらかじめ膨大に用意されているHTML5テンプレートです。イマドキの美しく、かつ軽量のウェブサイトがテンプレートを選択するだけで作れるのです。
これは私が今年の8月末に「避難所運営ゲーム HUG体験会」というイベントをやった時につくったウェブサイトです。
ご覧のとおり必要と思われるアイテムがあり、加えて動画や画像コンテンツも掲載されています。
メールは対象を選ばないメディアとしてまだまだ有効です。特に中高年には最もリーチするメディアではないでしょうか。そしてメールは目的地である団体・イベントウェブサイトへ導入する最適な手段です。
ですからメールアドレスは団体にとってとても重要な資産です。例えば以前イベントに参加してくれた人、問い合わせをしてくれた人、知人などのメールアドレスは整理して保管しておくべきです。
MailChimpは米国のメール配信サービスで、極めて安定しており、大きな無料枠があるのが魅力です。
1ヶ月に3,000件の宛先に対し、10,000通のメールを送るまで無料となっています。
ボランティア団体がイベントをやるとしたら事前申し込み制にするべきだと私は思います。
それは参加予定者へ直前のリマインドメールを送ることができる、イベント終了後のフォローアップメールを送ることができる、来年のイベントでの告知をすることができるなどのメリットがあるからです。
あるいは天災などの理由でイベントが中止になってしまったときに確実に告知することができます。
イベントのウェブ受付にはウェブフォームを使います。
ウェブフォームの作り方には各種ありますが、今回は米国のウェブサービス、WuFooをみてみましょう。
さて、イベントに特化したウェブフォームというサービスもあります。
コトリフォームは自由に項目の追加をすることはできませんが、イベントの受付に役立つ機能を備えています。
「facebookページ」のタイムラインはfacebookユーザ以外にも開かれたものです。
私は確定した基本情報は公式ウェブで提供し、適宜の情報はfacebookページで提供するという使い分けをしています。
動画がイベントの様子をよく伝えることは言うまでもありません。
以前は動画配信はいろいろな面でハードルが高かったのですが、YouTubeにおかげで誰もが簡単に自分の動画を配信できるようになりました。
みなさまの活動がウェブサービスの活用によって、よりいっそう発展することをお祈り申し上げます。