スキルボート早稲田|セミナー #1
「ウェブサービスのつくり方」

1.ウェブサービスとスタートアップ

1-1.ウェブサービスとスタートアップについて

  • ウェブサービス

    ウェブによって提供される各種のサービス

  • スタートアップ

    ウェブサービスによって起業すること

1-2.成功しているスタートアップ・ウェブサービス

1-3.就職と起業について

  • 大きな投資を必要としないため起業のハードルがきわめて低い。その分、廃業率も高い。
  • アイデアとプロダクトが最大のファクターであるため、小規模企業であっても大手と対等に競合できる。
  • 技術主導のビジネスであるためエンジニアが重視される。しかし、アイデアも同等に評価される。
  • ソーシャルメディアやデザインなどセンスが必要な職種も重視される。

2.ウェブサービスの構築・運営に必要なこと

2-1.技術

サーバインフラ、システム、フロントエンドなど多岐にわたる技術が必要。
しかし、クラウドサーバやクラウドソーシングの活用により、これらの調達のハードルは従来より下がっている。

(詳しくは後述)

2-2.デザイン

一般がサービス対象あることが多く、分かりやすい操作方法であることが必須。そこでデザインがとても重視されている。

  • デザイン

    画面のデザインはもちろんだが、操作体験(UI/User InterfaceとUX/User Experience)も重要。

  • メディア構成

    メディアの主流はPCブラウザでなくスマホ、タブレットPCである。これらも含めた全体構成を考える必要がある。

2-3.マーケティング

ネットで提供されるビジネスであり、営業活動もネットが主戦場。ネットマーケティングへの理解が重要である。

  • 広告

    Google Adsenseが主力。しかし、新聞広告、雑誌広告などのオールドメディアも一定の効果がある。

  • 広報(PR)

    各種ウェブメディアが有効。リリースの作成など広告業界の知識が必要なのは一般メディアと同じ。

  • SEO(Search Engine Optimization)

    Google Analyticsの読み取り能力やサイトの改善技術にはかなりの知識が必要。

  • ソーシャルメディア(Twitter, facebook)

    Twitterの「中の人」は人気のポジション。しかし、世間を読み取る能力や言葉のセンスが必要。

2-4.(番外)クラウドアウトソース

主にフリーランスのエンジニアやデザイナーにネットで発注するウェブサービス。

発注側は案件の仕様を提示し、提案を元に発注することができる。
受注側は自分のスキルを登録して営業できる。
クラウドアウトソース社はエクスクロー(取引担保)などのサービスを提供して受注金額から手数料を得る。

2-5.(番外)資金調達

  • 融資

    今日、銀行融資はまったく期待できないが公的融資(政策金融公庫)は有望。説得力のある事業企画が必要。

  • 公的助成

    社会性のあるビジネスなら各種団体から多くの助成案件がある。

  • クラウドファンディング

    一般から小口の寄付を募るというもの。プレゼン次第で数10万円なら可能性あり。

3.ウェブサービスの技術

3-1.ウェブ技術のレイヤー

ウェブサービスの技術にはサーバインフラ、システム(プログラム)、フロントエンドなどのレイヤーがある。
いずれも重要だが、意外とインフラにコストがかかる。

3-2.フロントエンド/デザイン

ウェブの画面を構成する部分。UI/User InterfaceとUX/User Experienceはデザイナーとフロントエンドエンジニアが担う。

  • HTML/CSS

    ウェブの基本知識。HTMLがウェブの情報を構造化し、CSSがデザインを形成する。

  • JaveScript/Ajax

    ブラウザ上で実行されるプログラム。UI/UXの実装に重要。

  • jquery

    JaveScript/Ajaxライブラリのディファクトスタンダード。

  • API

    他のウェブサービスの機能を連携させる技術。現在公開されているAPI一覧【2013年版】

3-3.システム開発

ウェブサービスの機能や動作を構成する部分。今日ではセキュリティへの配慮が特に重要視されている。

  • PHP

    最も普及しているウェブ開発言語。多くのレンタルサーバで標準装備されている。

  • Python

    記述しやすいウェブ開発言語。

  • Ruby

    同じく記述しやすい。日本で開発されたので日本語の情報が豊富。

  • mysql

    データベース言語のディファクトスタンダード。

3-4.サーバインフラ

システムが稼働するサーバやインターネットとの接続を担う部分。サーバだけでなく、負荷分散やコンテンツサーバ(CDN)、暗号化(SSL)も含めた構成を設計する必要がある。安定した稼働が最も重要。

  • クラウドサーバ

    時間制課金であるクラウドサーバが一般化して、ウェブサービスが自前のサーバ(オンプレミス)で運用することはほぼなくなった。

  • EC2

    AWS(Amazon Web Service)でアプリケーションサーバを構築するときのサービス。

  • RDS

    AWSでデータベースサーバを構築するときのサービス。

  • ELB

    EC2のロードバランサー(負荷分散)サービス。

  • S3

    AWSのコンテンツ配信サービス。

  • Route53

    AWSのドメインネームサーバ(DNS)サービス。

3-5.(番外)ウェブサービスのサーバーインフラ構築例

サーバの最大の課題はピークとボトムの差である。クラウドサーバであればそれぞれに合わせてスケールアップ(性能)やスケールアウト(台数)をプログラムすることができる。

3-6.(番外)開発・運営チームの構築

ウェブサービスの開発・運用においてはインフラ、システム、フロントエンドが相互に連携する。なのでそれらを統括するプロデューサーが重要なポジションとなる。

会社の規模やステージによっては、すべての人材を採用することはできない。どのタイミングでどの人材が必要なのかを見極め、アウトソースできる部分についての判断が必要。

4-1.参考となるリンク

4-2.参考となるリンク(続き)

よろしければご意見をお聞かせください。

簡単なウェブアンケート(質問数4個)で
本セミナーに関するご意見をお聞かせください。

http://ow.ly/woOED

アンケートの最後でこのスライドのウェブ版のリンクお知らせします。
(スライドは適宜アップデートされております)


スキルボート早稲田