「隣る人」について語ろう


親と暮らせない子どもたちと、隣りあう保育士たち。
そして、子どもとふたたび暮らすことを願う親。

ある児童養護施設の日常を追う8年間のドキュメンタリー。


埼玉県加須市に「光の子どもの家」という児童養護施設があります。
この施設には「家庭を失った子どもたちに必要なものは家庭に他ならない」という信念のもと、人生をかけて保育をしている保育士たちがいます。

この映画は2011年の初上映から話題を呼び、低予算のドキュメンタリー映画でありながら有志による自主上映で異例のロングランを続けています。
この映画は児童の人権に配慮しDVDになりません。

自分にとっての「隣る人」は誰なのか、自分は誰かの「隣る人」になれるのか。
あらためて見つめ直すきっかけにしてください。
この社会に暮らす人すべてに観ていただきたい作品です。


山形国際ドキュメンタリー映画祭 ニュー・ドックス・ジャパン部門招待作品
文部科学省選定/厚生労働省社会保障審議会 特別推薦
第9回文化庁映画賞 文化記録映画部門大賞
第37回日本カトリック映画賞

スキルボートの「隣る人」上映会は今年で6回目となります。そこで本年度からはすこし形式を変えたいと思います。

まずは映画を観ていただき、それから参観者のみなさまとこの映画について語り合う会としたいと思っています。
みなさまの「隣る人」についての感想をぜひ聞かせてください。

この映画を初めてみるという方も、何回もみているという方もふるってご参加ください。
(もちろん映画だけでという方もOKです)

日時
2019年12月7日(土)15:30▷18:30(受付開始15:15)
映画鑑賞は15:30から
場所
戸塚地域センター B1集会室1(JR山手線、東京メトロ東西線、西武新宿線 高田馬場駅より徒歩2分)
参加費
一般:1,000円|学生:500円|障害者:500円(介助の方は無料) 当日会場で現金でお支払いください(なるべくお釣りのないようにお願いします)

ご注意
お申し込み順20名まで。未就学児および小学生低学年の入場は不可
アフタートーク
本イベントは映画を観て感じたこと、自分の子育てをなどを振り返ってなどを参加者が語り合う会となっております。トークには「隣る人」企画・稲塚由美子氏もご参加いたさきます。(約1時間)
お問合せ
NPO法人スキルボート・千野|skillboat.waseda@gmail.com 080-5034-3904 (お電話の場合は19:00-23:00にお願いします) 車椅子など配慮が必要な方は事前にご連絡ください

主催
NPO法人スキルボート

ご参加

上の「お申込みはこちら」ボタンでウェブ申し込みの上、当日は受付で参加費をお支払いください
学生、障害者の方は受付で自己申告してください
障害者の介助の方は無料です
なるべく早めのご入場をお願いします。
お釣りのないように用意していただけると助かります

戸塚地域センター(169-0075 東京都新宿区高田馬場2丁目18番1号)

  • JR山手線・西武新宿線 高田馬場駅「早稲田口」から徒歩2分
  • 東京メトロ東西線 高田馬場駅「2番出口」から徒歩1分
  • 駐車場がありませんので車での来館はご遠慮ください

過去の上映会のアンケートから

  • 子どもと関わる場にいるときに「自分は親ではないから」と引け目を感じること、少し壁を作りかけてしまうことがありました。しかし、自分も「隣る人」として寄り添う一人になることができるのではないかと感じることができました。[20代 男性]
  • わかったような言葉を発してよいものなのか、感想を伝えるのにためらいを感じましたが、上映中はただずっと涙が流れていて止まりませんでした。素晴らしかったです。[20代 女性]
  • 音楽もなく、演出もないこの作品は、映画でもドキュメンタリーでもない“まったく違うもの”でした。だからこそ、見ている人にストレートに語りかけ、伝わるものがあったと思います。[40代 男性]
  • 家に帰ったら、子どもたちをしっかりと見つめ、抱きしめたいです。今あるふつうの生活があたりまえでなく幸せな時間なんだと実感し、胸がいっぱいです。[40代 女性]
  • 家族や子育ての「あるべき論」を越えた「本質」がスクリーン一杯に映っていたと思います。何回でも観たい![20代 男性]
  • 今回で4回目です。毎回感じることが違って、奥の深さを改めて感じました。[30代 女性]
  • 子育て、家族の絆の大切さを教える貴重な映画だと思いました。“いのちを育む”教育を学べる時間を提供してくれて、とても感謝の思いを深くしました。[60代 女性]
  • 人が生きていく上で、誰かと一緒に生きていくという共感を得る事がこんなに大切なものなのか、という事が心に刺さってきました。逆をいえば人間はもろい生き物だとも思いました。[30代 男性]
  • ナレーションやBGMのない作品ということもあって、その場にいるような気持ちで見ることができました。子どもの気持ちを受け止めることの大切さを感じました。アフタートークではいろいろなお話を聞くことができてよかったです。[10代 女性]
  • 本当の親がいても、家族の関係は難しくなっています。結局は心豊かな大人が周囲にいる事が一番大切な事だと感じました。心豊かな子どもが育っていける社会を願います。[40代 女性]
  • 子どもが大きな悲しみや寂しさを抱え、持て余し葛藤しながら生きている生き様が、しなやかなカメラワークでとらえられ、良質なドキュメンタリーだなあと思いました。素敵です。[50代 女性]
  • 8年間のなせる仕事と思いました。通常では考えられません。構成の上手さでナレーションやテロップがなくても惑うことはありませんでした.[50代 男性]
  • 人が人として育つための基本となる家族や親であることについて、とても考えさせられました。[50代 女性]
  • アフタートークでは内容の補足があり、その後の話が聞けて理解が深まってよかったです。ただ上映するだけでなく、制作者の話がきけたり、座席の工夫があったりしてよかったです。[30代 女性]
  • 子育てをめぐるつまらない事に悩んでばかりですが、そんな事よりも、もっと大きな根本的な事について教わったように思います。家族や友人と本作について、話し合ったり考えたいと思います。[40代 女性]

過去の「隣る人」上映会のすべてのコメントをfacebookページに掲載しております。よければこちらからご覧ください。facebookページ 映画「隣る人」上映会@新宿

児童養護施設とは

児童養護施設は児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つです。児童養護施設には予期できない災害や事故、親の離婚や病気、また不適切な養育を受けているなどさまざまな事情により、家族による養育が困難な2歳からおおむね18歳の子どもたちが家庭に替わる子どもたちの家で協調性や思いやりの心を育みながら、生活しています。児童養護施設では子どもたちの幸せと心豊かで健やかな発達を保障し、自立を支援しています。

子どもたちの養育は、個々の自立目標に合わせた支援計画をもとに、児童指導員、保育士等の専門職が行っています。このほか事務職員、調理員、栄養士、心理療法担当職員、被虐待児個別対応職員、家庭支援専門相談員、職業指導員などの職員、運営管理者として施設全体に責任を持つ施設長が子どもたちの生活を支えています。

平成24年現在、児童養護施設は全国に570施設あり、28,188人の児童が在籍しています。(全国児童養護施設協議会ウェブサイトより

光の子どもの家ウェブサイト

トークゲスト稲塚由美子(いなづか・ゆみこ)さんのプロフィール

東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業。ミステリー評論家。ドキュメンタリー映画『隣る人』企画者。社会福祉法人「光の子どもの家」理事。足立区民生・児童委員。

大学では「表象としての映画」を学び、映画美学校・世界のドキュメンタリー講座にて佐藤真に師事。日本の戦争責任資料センターで映画評を担当する。出版社、翻訳会社勤務などを経て、稲塚事務所を開設。独立したジャーナリズムとして世界の問題を伝えるフリー・ジャーナリストの集団「アジア・プレスインターナショナル」と連携する一方、ミステリー評論家として、海外ミステリー専門誌「EQ」や新聞・雑誌などで執筆活動を行う。

さまざまな事情で親と暮らせない子どもたちを預かる児童養護施設の8年間を撮ったドキュメンタリー映画『隣る人』に企画者として携わり、現在は、映画の舞台となった社会福祉法人「光の子どもの家」の理事も務める。

全国各地で『隣る人』の自主上映が広まるにつれ、人権教育者としての活動の場も広がり、全国の小学校や中学校、自治体などに招かれ講演活動を行う。また、自身の老親介護にも奔走し、民生児童委員として地域の高齢者との対話も続けている。一男一女の母。

メールアドレスなど個人情報の取扱について

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安全管理について

地震、火事、不審者侵入などの場合はスタッフの指示に従ってください。スタッフは照明を点灯し、施設事務所に確認後、すみやかに避難を誘導します。ちなみに落合第一地域センター多目的ホールの非常出口は、スクリーン左手のテラスとエレベーターホールにあります。